産後、ご自宅(や里帰り先)で育児をされているお母さん達は、どのような相談で訪問を希望されるのでしょうか?
当院をご利用されたお母さんの事例をご紹介します。
【Aさん:初産婦】
Aさんは生後2ヶ月時に訪問のご依頼をくださいました。
ご出産された産院で授乳方法を習ったのですが、授乳すると乳首がすぐに切れてしまいます。
乳首の傷が治るまで搾乳をして、授乳を再開すると乳首がまた切れてしまう…
授乳姿勢もしっくりこなくて、赤ちゃんが暴れるので、1回の授乳に1時間近くかかります。
汗だくで授乳を行い、3時間ごとに授乳をしていくうちに疲れ果ててしまいました。
ずっとこのままなのかな…もう母乳を止めてしまった方が楽かも。
涙が止まらなくなり、すがる想いで「訪問専門助産院」にご連絡をくださいました。
ご依頼を受けてすぐに訪問しました。まずは、授乳を一緒に行い、赤ちゃんとお母さんが楽になる姿勢を見つけていきます。
ご自宅にある物品を使い、「ここのソファでやってみたら楽かな」「足の下にこれを入れたら疲れない?」
など、助産師と共に「しっくりくる」授乳姿勢を模索します。
赤ちゃんが乳房にどんな風に吸い付くのかも、注意深く観察します。一番効率の良い赤ちゃんの吸い方を説明して、お母さんが実際にやってみます。
その後、乳房マッサージを行い、乳首が切れる原因となっている硬い乳腺をほぐしていきました。
授乳を始めて1週間くらいは乳首は切れやすいのですが、Aさんがご連絡をくださったのは産後2ヶ月。
この時期に乳首が頻繁に切れるのは、乳腺の硬さが原因となることも少なくありません。
乳房マッサージが終わると、次はマッサージで柔らかくなった乳房をできるだけ維持できるような生活上の工夫をお伝えしました。
訪問直後は不安そうな表情を浮かべていたAさんですが、訪問時間が終わりを迎えるころにはホッとした笑顔に。
当院では、授乳の様子なども含めて、訪問翌日にフォローのご連絡を差し上げています。
それ以外でも、わからないことや困ったことがあれば何時でも連絡を頂けるようになっています。
Aさんも、お胸の調子や授乳のペース、赤ちゃんの発達について、離乳食のことなど様々なことをご相談くださりながら、訪問を続けた結果…
今では全く乳首も切れず、赤ちゃんと楽に授乳できるようになりました。
ミルクも徐々に減っていき、生後半年経った現在は完全母乳に移行。離乳食も良く食べてくれるそうです。
「あの時、あきらめなくて本当に良かった」「頑張って良かったです」
そう笑うAさんと赤ちゃんは、とても幸せそうです。

